森林整備について
森林は水を貯える能力、土砂崩れなどを防止する能力、二酸化炭素を吸収する能力など様々な機能を持っています。
しかし、これらの機能は、手入れをしないで放置したままでは大きく低下していきます。
機能が低下しないよう、適正な状態を維持するために行う手入れを総称して「森林整備」といいます。
補助制度の概要
森林を育成し健全な状態に保つ以下の作業に対して、国と都道府県による補助制度が設けられています。
市町村によっては対応しかねる作業がございます。
その他森林整備に関する詳しい内容については、森林組合へご相談ください。
条件:森林経営計画に基づく
- 森林経営計画とは
- 森林所有者や森林組合等林業事業体が、一定規模ごとに森林を取りまとめ間伐や森林作業道等の森林整備および保護について作成する計画で「5年を1期」としてまとめられます。
一体的なまとまりができることにより、作業の効率化が図られコスト削減が期待できます。
- 人工造林
-
森林を構成する樹木の全部または大部分を一度に伐採し、樹齢や樹高がほぼ等しい樹木から構成される森林の造成を目的として行う地拵え、植付け作業
- 森林保険への10年間加入義務
- 下刈り
-
植栽により更新した林分で行う雑草木の除去作業
- 5年生までの林分が対象、条件により10年生まで対応可
- 枝打ち
-
木材の商品価値を高めるためにスギ・ヒノキの林分で実施するものとし、枝打ちの高さは地上概ね8mを上限
- 11年生から30年生までが対象、実施枝打ち幅(生枝)は1m以上必要
- 除伐
-
下刈りが終了した林分において行う不用木(侵入竹を含む)の除去、育たない幼木や成長の見込みのない若木の伐採作業
- 11年生から25年生までが対象
- 過去5年以内に同一施行地において補助事業による除伐、保育間伐、間伐を実施していないこと
- 補助事業後、5年間は施行地の立木伐採を行うことはできない
- 保育間伐
-
林内が混み合い、枝葉が重なり合うことで成長を阻害してしまうことを防ぐために、適正な間隔を作ることを目的とした伐採作業
- 60年生までが対象
- 過去5年以内に同一施行地において補助事業による除伐、保育間伐、間伐を実施していないこと
- 補助事業後、5年間は施行地の立木伐採を行うことはできない
- 間伐
-
適正な密度管理を目的として行う伐採作業、伐採木は木材などの利用を目的として木材市場等に運び、販売する
- スギは80年生、ヒノキは90年生までが対象、1森林経営計画あたり5ha以上かつ平均10㎥/ha以上の搬出材積が必要
- 過去5年以内に同一施行地において補助事業による除伐、保育間伐、間伐を実施していないこと
- 補助事業後、5年間は施行地の立木伐採を行うことはできない
- 森林作業道
-
間伐等の森林整備を実施するために必要な林業機械が通行できる幅員の作業道開設作業
- 間伐等の施業と一体的に実施すること、間伐等の実施面積1haに対して補助対象延長は200mを上限
- 補助事業後、5年間は施行地の立木伐採を行うことはできない
- 付帯施設整備
-
人工林の着実な更新を図るため、シカ等の獣害から植栽木を守るネット等の設置作業
条件:森林経営計画に基づく
- 森林経営計画とは
- 森林所有者や森林組合等林業事業体が、一定規模ごとに森林を取りまとめ間伐や森林作業道等の森林整備および保護について作成する計画で「5年を1期」としてまとめられます。
一体的なまとまりができることにより、作業の効率化が図られコスト削減が期待できます。
- 花粉発生源植替え
-
花粉の少ない森林への転換を目的として、花粉発生源となっているスギ・ヒノキ人工林を対象に、花粉症対策苗木等による植替え作業
- 植栽苗木は花粉症対策苗木かつコンテナ苗木
- 過去5年以内に同一施行地において補助事業による除伐、保育間伐、間伐を実施していないこと
- 森林保険への10年間加入義務
- 森林作業道
-
花粉発生源植替えと一体的に整備するために必要な林業機械が通行できる幅員の作業道開設作業
- 花粉発生源植替えと一体的に実施すること
- 花粉発生源植替えの実施面積1haに対して補助対象延長は200mを上限
- 付帯施設整備
-
花粉発生源植替えと一体的に整備するシカ等の獣害を防ぐネット等の設置作業
- 花粉発生源植替えと一体的に実施すること
条件:特になし(代理申請可能)
- 代理申請とは
- 森林所有者が自ら森林整備を実施し、森林組合等に補助金の代理申請・代理受領を依頼すること。
補助金の交付申請、補助金の受領、精算などは森林組合等が行います。
補助予算の都合上、作業を行う予定がある場合は森林組合等に早めにご相談ください。
- 下刈り
-
植栽により更新した林分で行う雑草木の除去作業
- 5年生までの林分が対象、条件により10年生まで対応可
- 枝打ち
-
木材の商品価値を高めるためにスギ・ヒノキの林分で実施するものとし、枝打ちの高さは地上概ね8mを上限
- 11年生から30年生までが対象、実施枝打ち幅(生枝)は1m以上必要
- 除伐
-
下刈りが終了した林分において行う不用木(侵入竹を含む)の除去、育たない幼木や成長の見込みのない若木の伐採作業
- 11年生から25年生までが対象
- 過去5年以内に同一施行地において補助事業による除伐、保育間伐、間伐を実施していないこと
- 補助事業後、5年間は施行地の立木伐採を行うことはできない
- 間伐
-
適正な密度管理を目的として行う伐採作業、伐採を実施した後に木材などは林地から持ち出さない
- 60年生までが対象
- 過去5年以内に同一施行地において補助事業による除伐、保育間伐、間伐を実施していないこと
- 補助事業後、5年間は施行地の立木伐採を行うことはできない
- 針広混交林等誘導伐
-
林業経営に適さない人工林を針葉樹と広葉樹の混交林にして、林内の光環境を改善し気象害を受けにくく管理コストの低い環境保全に優れた森林に誘導する
- 31年生以上が対象、伐採率は概ね35%以上(本数率)であること
- 過去5年以内に同一施行地において補助事業による除伐、保育間伐、間伐を実施していないこと
- 傾斜が概ね35度以上、既設道から施行地までの水平直線距離が250m以上、地質が花崗岩のいずれかであること
- 森林作業道
-
間伐等の森林整備を実施するために必要な林業機械が通行できる幅員の作業道開設を行う
- 間伐等の施業と一体的に実施すること、間伐等の実施面積1haに対して補助対象延長は200mを上限
- 一体的に実施する間伐等の施業に対して2年先行して実施できる
- 獣害対策
-
人工林の着実な更新を図るため、シカ等の獣害から植栽木を守るネット等の設置を行う